一箇所に3〜4本立ちで柔らかく実を長く多収穫
こんにちは。三澤です。
オクラの苗は、毎年春になると種苗店やホームセンターで売られています。
1つのポットに3本くらいの芽が出ていますが、そのまま植えて構いません。
1本立ちにしてもいいのですが、樹勢が強くなって茎が太くなり、生長も早くなります。
実が大きくなるスピードも早くなり、気づいたときには硬くて食べられないということが起きがちです。
一箇所3〜4本立ちにすることで、実が大きくなるのを遅らせることが出来ます。
とくに、家庭菜園の狭いスペースや、貸し農園を借りていて、毎日は見に行けないという場合、密植すれば大きくなりすぎて硬くなるのを防ぐことが出来、収穫量も増えるのでオススメです。
なお、株間は40㎝程度。
それよりやや狭く栽培しても問題ありません。
オクラ 栽培の基本データ
科名 | アオイ科 |
食用部分 | 果実 |
病害虫 | アブラムシ、ハスモンヨトウ、ハダニ、カメムシ、うどんこ病、黒斑病、斑点病など |
発芽適温 | 25〜30℃ |
生育適温 | 20〜30℃ |
土壌酸度(pH) | 6.0〜6.5 |
オクラ 栽培の特徴
オクラの原産地はアフリカと言われ、高温多湿な日本の夏の栽培に向いています。
生育適温は20〜30℃。
発芽、生育適温ともに高いので、苗の植えつけや種まきは5月中旬以降、暖かくなってから(中間地)行います。
寒さに弱いので、遅霜の心配があるうちは、ポリキャップ(苗ドーム)やトンネルで保温します。
地温を上げるためと、草防止、保湿も兼ねて、黒マルチをするのがオススメです。
また、オクラは、根が深くまっすぐに伸びます。
深くまでフカフカの土づくりをすることが、良いオクラを多収穫するコツです。
オクラを苗で買うのはもったいない。簡単に芽が出ます
オクラの苗を買ってきて植える人も多いと思いますが、狭い場所に何箇所も植えられるので、種まきから栽培したほうが断然お得。
種からの栽培でも決して難しくありません。
オクラの種は皮が硬いので、一晩水につけておくと発芽しやすくなります。
また、濡れた布やキッチンペーパーなどで包んで袋に包み、白い根が少し出てきたのを確認してから種まきすれば、確実に発芽します。
丸オクラは五角オクラに比べ、大きくなっても硬くなりにくい特徴があります。
オクラ 栽培の肥料
オクラは肥料食いで、吸肥力がとても強い野菜です。
植えつけからスムーズに根を伸ばし、葉を大柄に厚く出来るように、元肥には即効性のあるアミノ酸肥料と、肥効が長く続く堆肥を多めにします。
肥料切れを起こすと、生長が鈍くなり、節間が狭く、花が小さくなります。
定期的な追肥を行い、長く収穫していきます。
必要な元肥量の目安(1m2あたり)
56g
1,000g
600g
- ナチュラルカルシウム(牡蠣殻石灰)/200g
- ナチュラルマグネシウム/90g
(またはブルーマグ/126g) - ナチュラルクワトロネオ/30g ※鉄・マンガン・亜鉛・銅・ホウ素を含んだ複合資材
必要な追肥量の目安(1m2あたり)
オクラの追肥のタイミングの目安は、節間がそれまでの生長と比べて狭くなってきたのを確認したとき、または一番果を収穫したタイミングです。
収穫が始まったら、2週間に1度のペースで追肥を行い、肥料切れでスタミナ切れにならないようにします。
2回目以降の追肥は、10日〜2週間に1度のペースで行います。
オクラは他の果菜タイプと比べ、追肥が多いからといって花が咲かなくなる「ツルぼけ」の心配はそれほどありません。
ただし、チッソ過多になるとアブラムシなど、病害虫が発生しやすくなるので、注意が必要です。
60g
- ナチュラルカルシウム(牡蠣殻石灰)/20g
- ナチュラルマグネシウム/30g
- ナチュラルクワトロネオ/20g ※鉄・マンガン・亜鉛・銅・ホウ素を含んだ複合資材
オクラの花も食べられる
オクラの花はハイビスカスに似ていて、野菜の花の中では一番美しいと言われることがよくあります。
この花は、蕾で収穫して、天ぷらなどで美味しく食べられます。
それではまた。
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