上手く行かなかった「ノート術」をシンプルにしてくれる1枚の紙
こんにちは。三澤です。
人生をもっとラクにしよう、便利にしよう、楽しくしよう、をテーマにゆるく取りあげる「ライフハック」シリーズの記事です。
ノートやメモをこまめに書いているけど、いまいち役立っていない、活用できない、という人は多いと思います。
- 新しい企画を考えたいけどなにもアイデアが思い浮かばない
- やることが多すぎて頭が混乱
- 読書や勉強をしても身にならない
- 小論文や読書感想文、本を書きたいと思っているけど、テーマや全体の構成が立てられない
- やってみたいことがあるけど、何から手をつけていいかわからず、始められない
- スケジュールやタスクをスマートに管理したいけど上手くいかない
- 悩みに答えが出ない、解決できない
- ノート術の本をたくさん読んだけど活かせていない
- クラウドメモアプリを使っているけど、見返さない情報やメモが大量に増えていくだけ
こんなことで悩んでいないでしょうか?
アナログノートに書いたり、「Notion」や「Evernote」に情報収集したり、ということは僕もやってますが、情報の数が増えてくればくるほど、それを材料にして、自分の考えをまとめる作業は難しくなってきます。
僕自身も、長い間、同じように悩み、いろんな方法を試してきました。
日記や記録、思い出を付けるだけならいいですが、何かを解決したり、活用したい、役立てたいなど、ノートをつけていくこと、情報やメモを手間をかけて蓄積するのは、達成したい目的があるからです。
企画を考えたい、アイデアを深めたい、あるテーマで文章を書きたい、勉強に活かしたい。
しかし情報が積み重なるだけで使えない。
おすすめなのは、ノートの使い方以前に、1枚の紙に考えていることを書きだしてみることです。
行きたい場所がわからなければ、結局どんなツールを使っても、なにが目的なのかわからなくなり、混乱し、整理がつかなくなるので。
この記事では、そんな時に役に立つ、簡単に描ける「マインドマップ」を紹介します。
マインドマップとは?
「マインドマップ」は、イギリスのトニー・ブザン氏によって考案されました。
2006年頃から、日本でも関連書籍がたくさん出版され、話題になりました。
簡単に言うと、下の図のようにテーマを中心に置いて、思いつくまま連想を広げていきます。
マインドマップではこれを「放射思考」と呼びます。
図は、書籍「ザ・マインドマップ」を参考にして、「幸せ」をテーマに、僕なりに描いみたものです。
描く内容は人それぞれなので正解はなく、全体が一目で見渡せることがポイントです。
テーマとなる言葉を決めて、それについて思い浮かんだ言葉をかき、さらにその言葉から思い浮かんだことを書いていきます。
実は普段、誰でも頭の中では同じことをしているんじゃないでしょうか。
なにかについて考えていると、あることにひっかかり、今度はそれについて考える、というふうにです。
マインドマップを使うことで出来るようになること
誰でも頭の中でマインドマップと同じことをしている、と書きましたが、1つ問題は、あれこれ考えていると、ふいに妻や子供のこと、週末にあるイベント、支払いのことなど、まったく別の事柄が、ふいに浮かんできてしまうことです。
1つのテーマについて考え続けるのは、実は結構難しい。集中力が途切れてしまいます。
しかし、紙を広げて、目に見える形で書いていくことで、気がそれてもまた立ち戻り、連想を広げていくことができます。
マインドマップの活用例
- 3ヶ月、1ヶ月、1週間などの計画を作る
- 1日の予定、ToDoを整理する
- 旅行の計画を立てる
- 試験勉強対策に活用する
- 将来の夢、目標を考える
- 悩みを解決する
- 読んだ本のポイント、感想などをまとめる
- ブログ記事を書く
- 執筆する本のテーマ、全体構成、項目、細部を考える
- セミナー(講演)で話す内容を組み立てる
- 学びたいテーマについて研究する(例/日本経済はどのように落ち込んできたか)
- 新規事業の計画を立てる
- 料理を極める
マインドマップはどんなことにも使えます。
ふだん使いとして、買い物のリストや、バーベキューの準備、段取りなど、ちょっとしたことから使ってみると思い白いですよ。
書き出すだけでも意味がある
僕が好きな本に、岡田斗司夫さんの「スマートノート」があります。
「苦しさの本質に気づく」という項で、岡田さんはこんな風に書かれています。
悩みの本質、苦しさの本質というのは、「複数の問題を頭の中でグルグルと回している状態」から生まれるのだと気づきました。
これを私は「頭の中でジャグリングしてる」と呼んでいます。ノートを取らずに悩むことは、悩みをジャグリングのように空中で回しているのと同じことです。
記憶だけに頼って脳内で覚えておこうとすることがジャグリングなら、それをテーブル上に並べて、一目で見られるようにするのが「紙に書き出す」です。
「あなたを天才にするスマートノート」岡田斗司夫 著 より
1枚に書き出してみることで、同じところを堂々めぐりしなくて良くなります。
シンプルが一番
EvernoteやNotionといったクラウドアプリは僕も併用してますが、肝心なのは、出来るだけ短時間で、手間をかけずに、きるだけたくさん良いアウトプットがで出来ることですよね。
インプットは手段であって、目的じゃないので。
便利なものはどんどん使いたいですが、あまりに複雑になってしまうと、扱うのが難しくなり、そっちの方に時間や集中力をとられすぎてしまいます。
細かい部分ばかり見ていると、全体も見えなくなる。
情報は増えるけど、アウトプットの量が減ってしまいます。
ときには、
「昔はコンピュータなんかなくて、みんな手で書いていたけど、素晴らしい音楽や小説、科学が発明された」
くらいに思って、シンプルにやってみるといいですよ。
マインドマップにillustratorを使ってみる
僕はマインドマップを描くとき、アナログのノートにも描きますが、Adpbe(アドビ)のアプリ「illustrator(イラストレーター)」を使うことがよくあります。
illustoratorで描く場合、文字と直線だけで考えを整理していくことが多いですが、これは時間的な制約の問題です。
あまり時間をかけている余裕がないからですが、できれば色やイメージを使った方が良いでしょう。
たとえば、僕が次回作の本のために書いたマインドマップがこちらです。
この書き方は、トニー・ブザン氏が考案した本来のマインド・マップの書き方とは異なりますが、全体を見渡しながら進行できるので、とても役立っています。
こういった一連の流れや関係性を、EvernoteやNotionに書いたり、断片的なメモや資料を放り込んでいくだけでは、企画の全体を把握することは難しいと思います。
全体の姿が見えてから、細部に入っていくことは出来ますが、その逆は難しいのです。
1点、illustratorで描いたマインドマップは、データとして保存しておくだけでなく、印刷してファイルしておくことをおすすめします。
手元に紙としてリアルにあって、いつでも見返せると便利だからです。
書き出すだけで気が軽くなる
今回マインドマップをご紹介したのは、実は僕自身が、これを書くことでとても救われているからです。
誰でも自分のやり方や、やっていることそのものに対して、「本当にこのやり方でいいんだろうか」「やっていることに意味はあるんだろうか」と悩むときがありますよね。
そんな時、遠回りのように見えても、1枚の紙に書き出してみることがとても役立ちます。
気が楽になります。
ぜひ試してみてください。
それではまた。
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