全集中・イラストの呼吸/「鬼滅の刃」の呼吸を現実に取り入れてみる
こんにちは。イラストレーターのAkihisaです。
「鬼滅の刃」の「全集中の呼吸」を、現実にも取り入れられないか?
イラストを描く時にも応用して使えないか、と少し前から考えています。
「全集中、イラストの呼吸、Gペン墨車」とか、使えたら便利だなあと。
いい大人がアホじゃない?と言われそうですが、昔、十数年間演劇をやっていたことがあり、また、スティーブ・ジョブズが愛読したという本「禅マインド・ビギナーズマインド」を何度か繰り返し読んだことがあります。
「鬼滅の刃」をきっかけに、呼吸の大切さについて久しぶりに思い出しました。
「鬼滅の刃」の呼吸を、現実にも応用して取り入れられないか、考えてみたいと思います。
そもそも、鬼滅の刃の「全集中の呼吸」とはどんなものか?まずは再確認してみます。
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「鬼滅の刃」全集中の呼吸とは
「全集中の呼吸」は、鬼と戦う鬼殺隊員たちが、大変な努力と訓練を重ねて習得する特殊な呼吸法です。
鬼と互角に戦えるレベルにまで身体能力を高め、それぞれの「型」に沿った剣技を繰り出し、岩よりも硬い鬼の首を斬り落とします。
呼吸のレベルは、努力や才能、経験によって、人により差があります。
呼吸は人の能力を一時的に高めますが、「柱」となるには24時間の全集中の呼吸、「全集中の常中」を行えるようにならなければいけません。
鱗滝 左近次(うろこだき さこんじ)
上半身はゆったりと、腰から下はどっしりと構える。
体の細胞のすみずみまで酸素が行き渡るよう、長い呼吸を意識しろ。
体の自然治癒力を高め、精神の安定と活性化をもたらす。
「鬼滅の刃」鱗滝 左近次(うろこだき さこんじ)のセリフより
真菰(まこも)
”全集中の呼吸”はね
体中の血の巡りと心臓の鼓動を早くするの
そしたらすごく体温が上がって
人間のまま鬼のように強くなれるのとにかく肺を大きくすること
血の中に
たくさんたくさん空気を取り込んで血が吃驚(びっくり)したとき
骨と筋肉が慌てて
熱くなって強くなる
「鬼滅の刃」真菰(まこも)のセリフより
煉獄 杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)
全集中の常中ができるようだな!
感心感心!
常中は柱への第一歩だからな!呼吸を極めれば、様々なことができるようになる。
何でもできるわけではないが、昨日の自分より確実に強い自分になれる。
「鬼滅の刃」煉獄 杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)のセリフより
現実に行える呼吸法
「鬼滅の刃」のような超人的な呼吸は無理だとしても、現実に活かせる要素、応用できる要素があるのではないか?
興味を持ったので、まずはネットで「呼吸法」についていろいろ調べ、本も2冊買ってみました。
今回購入したのは2冊です。
書かれているポイントには、共通点が多くあります。
読んでみてわかったのは、意識して呼吸をコントロールすることは、実際の生活でもかなり役に立ちそうだということ。
呼吸法は、武術や禅、ヨガなどで取り入れられてきました。
どれも、口ではなく鼻呼吸をすること、深く呼吸して酸素をたくさん取り込むこと、吸うよりも吐く時間をかけること、が大切だとされています。
呼吸をコントロールすることで、以下のような効果が得られます。
- 肩こり、腰痛などが解消される
- 慢性疲労が改善する
- 老化を抑制する
- 免疫力が上がり、風邪をひきにくくなる
- 身体能力を向上させる
- 心の働きを活性化させる
- 集中力が上がる
- 気持ちが安定し、前向きになれる
呼吸は自律神経で動いている
自律神経の中で、唯一コントロールできるのが「呼吸」。
生きていくために必要な”自律神経”は、心臓、胃、腸のほか、自分の意思で動かさなくても、自動的に体の働きを調整してくれている神経のことです。
呼吸もその一つ。
自律神経が働いているおかげで、呼吸は寝ている間も止まることはありません。
自律神経の中でも唯一呼吸だけが、大きく息を吸ったり、止めたりと、自分から働きかけることができる機能です。
この「呼吸」を意識的にコントロールすることとで、自律神経全体のバランスを整える、というのが、「呼吸法」のポイントになっています。
血流を良くし、全身の活性化と免疫力を高め、心の状態まで向上させる。
それが多くの書籍で紹介されている「呼吸法」の共通点です。
呼吸が浅いとなぜいけないのか
呼吸が浅いと血管の空気が不足し、酸素や栄養が十分に運ばれなくなります。老廃物もうまく処理されなくなります。
肺はたくさんの「肺胞」で構成されていますが、大きく分けると肺の上部、中部、下部があり、浅い呼吸では「上部」のみを使って呼吸をしている状態です。
最低限生きるための酸素は取り入れていますが、十分な酸素量ではないため、体のさまざまな場所に不調をきたし、免疫力も下がります。
血流が悪くなり、肩こりや首痛、腰痛、頭痛、慢性疲労にもつながります。
呼吸は、不安や怒り、ストレスや緊張などで、早く浅くなり(横隔膜が緊張状態になるため)、逆にリラックスできると、遅く、深くなります。
深い呼吸の効果
意識してゆっくりと長く、深い呼吸をすることで、取り込まれる酸素が増えます。
肺の上部だけでなく、中部、下部を含めた肺全体で呼吸をするイメージです。
酸素量が増えることにより、全身の細胞の活性化し、体を回復させたり、心が安定して集中して力を出せるようになります。
深い、正しい呼吸法を身につけることは、心身全ての能力を高める効果があります。
呼吸+「全集中」とつぶやくだけで本当に集中できる
以上簡単にポイントをまとめてみましたが、実際に、学んだことを実践してみて、2週間ほどになります。
本を繰り返し見ながら呼吸の仕方を意識するようにして、一日に何度が大きく深呼吸、腹式呼吸をするようにして(鼻で)います。
肺全体で空気を取り込むようにし、ゆっくりと長く息を吐くようにすることで、ずいぶん体調が良くなった実感があります。
また、集中モードに入りたい時には、「全集中」とつぶやいてみるだけで、本当に集中できる感覚がある気がします。
思い込み、自己暗示の効果もあるでしょうが、これは大きな発見でした。
たとえ思い込みでも、実際に集中できるなら、やってみる価値ありだと思います。
知識として覚えただけでは意味がない
とはいえ、練習を始めてまだ2週間。
頭でわかっていても、すぐに体がついていくわけじゃない、というセリフが、たしか炭治郎の日記にもありましたね。
錆兎(さびと)のセリフにも、お前は頭で理解しただけで体はなにもわかっていない、と戒めるセリフがありました。
以下、今回読んだ「呼吸法」2冊のうち、「究極の呼吸法」からの抜粋です。
やってみただけ、できるようになっただけで満足してはなりません。
自分にとってナチュラルな呼吸法として身につくまで、真剣に練習してください。
それには努力と時間と根気が必要です。
それなしで成し遂げられるものなど何ひとつありません。「究極の呼吸法」に近道はありません。
結果を出したいなら、「本気で練習し、研鑽を積む」と腹をくくる必要があります。
「究極の呼吸法」ヨギ・ラマチャラカ著/柏木栄里子 訳(ナチュラルスピリット)より抜粋
なんだか、本当に「全集中の呼吸」を教えられているようなフレーズですよね。
『自立神経を整える「長生き呼吸法」』の方が、わかりやすくて読みやすいんですが、「究極の呼吸法」はより深く、「全集中の呼吸」の考え方に近い印象があります。
「鬼滅の刃」の作者・吾峠呼世晴さんも、おそらくこの本を読んでいるのでは?という印象を僕は持ちました。
書いていて思ったんですが、「全集中の呼吸」は、集中力を最高レベルまで高め、研ぎ澄まされた感覚の状態になる「ゾーン」に近いと思います。
「ゾーン」のことも詳しく調べてみると面白いなと思います。
以上「全集中・イラストの呼吸/「鬼滅の刃」の呼吸を現実に取り入れてみる」でした。
それではまた。
イラストレーターAkihisaSawada
補足
書籍「究極の呼吸法」について、もう少し触れています。
※ こちらは、僕がはてなブログで運営する別サイトになります。akihisasawada.hatenablog.com
「鬼滅の刃」の全集中の呼吸を知るオススメの2冊
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