今朝、家庭菜園の様子を見に行ったら、1ヶ所から雄花が2本咲いてました。
何年かズッキーニを栽培してきて、初めて見たのでびっくりです。
近寄って手にとってみましたが、間違いなく2つ花が咲いてました。
なにが原因なのか?
今回の記事で書く、「炭水化物」と「チッソ」のバランスが関係しているかも知れません。
なぜ雄花、雌花、どちらかに偏るのか?
種まきから約1ヶ月半。花の咲き初めは雌花(めばな)ばかりついて雄花はまったくつかない状況でした。受粉できずに無駄にした雌花(めばな)が約10個。
普通は雄花ばかりがついて、雌花がつかない、という悩みが圧倒的に多いようですが、有機栽培で、植物繊維が豊富な堆肥をしっかり入れて栽培すると、雌花の方が、最初にがたくさん咲く傾向があると感じています。
写真は我が家の家庭菜園のズッキーニです。
こんな感じで、最初は見事に雌花ばかりでした。
1週間ぐらい見事に連続で雌花ばかりで、10本近く、受粉できずに無駄にしてます。
果菜タイプのズッキーニは、カラダを大きくしながら同時に実をつけていく
なぜ雄花か雌花、どちらかに偏るのか?
まず前提として、「果菜タイプ」のズッキーニは、カラダを大きくしながら(栄養生長)、同時に実をつけていく野菜です(生殖生長)。
初期生育では、どの果菜タイプも、まずはカラダを大きくすることに栄養を使います。
体が大きくなり、だんだん体内の炭水化物(光合成で作られる)が増えて、チッソ分が切れてくると、子供を残す(実をつける)生殖生長へと、生育の仕方が変化してくるわけです。
雄花か雌花、どちらかばかりが咲く理由には諸説あります。
土が乾いていると雄花ばかり咲く、水分が十分あると雌花ばかり咲く、いろいろなことがネット上に書かれていますが、果たして本当のところどうなのか?
実際問題として、生育初期の花を、雄花と雌花バランスよく咲かせたり、コントロールすることは、難しいと思います。
炭水化物が多いと雌花が咲きやすくなる
ズッキーニは生長が早く、収穫の始まりも早い野菜です。
生長が早く、根が深く、肥料分も多く必要としますが、肥料が多すぎると、葉が大きくなってきても、なかなか花が咲きません。
または、花が咲いても、雄花ばかりになりがちです。
逆に、葉が大きくなる頃に、体内の炭水化物が多くなると、雌花が咲きやすくなる、それが一番原因としては大きいのではないかと僕は考えています。
有機栽培で、C/N比の高い中熟堆肥をしっかり入れると雌花が咲きやすいのは、堆肥に含まれる豊富な水溶性炭水化物を根から吸収するため、体の中の炭水化物が十分な量、蓄えられるためです。
しかし、どちらにしても、雄花、または雌花ばかりが咲く時期が1週〜2週も過ぎて、生長が安定してくると、必ず両方の花が咲くようになるので、心配する必要はありません。
それまでに、いくつか無駄花を咲かせてしまうのは、ズッキーニの宿命と言っても良いです。
ズッキーの生理なので、そこは想定の範囲としておきましょう。
それではまた。
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