初心者でも多収穫まちがいなし
こんにちは。三澤です。
ズッキーニの見た目はキュウリに似ていますが、イタリア語で「小さなカボチャ」の意味。
カボチャの仲間で、別名「つるなしカボチャ」とも呼びます。
初心者でも失敗が少なく、家庭菜園におすすめの野菜ですが、ズッキーニが失敗してしまう原因のほとんどは受粉の失敗。
それさえクリアできれば、栽培自体は難しくありません。
ズッキーニは生長が早く、開花後4日〜1週間ほどで収穫できます。
ズッキーニ 栽培の基本データ
科名 | ウリ科 |
食用部分 | 果実 |
病害虫 | アブラムシ、ウリハムシ、ウドンコ病、灰色カビ病など |
発芽適温 | 25〜30℃ |
生育適温 | 23〜30℃ |
土壌酸度(pH) | 6.0〜6.5 |
ズッキーニの特徴
ズッキーニはカボチャと同様、太く長い根と、強い吸肥力が特徴です。
育適温は23〜30℃。乾燥、過湿、どちらにも弱く、梅雨の雨続き、その後の猛暑には強くありません。
日本の夏は、ズッキーニにとっては過酷な季節です。
保水性と排水性の良い土つくりがなにより大切で、そのためには植えつけ前に、太陽熱養生処理を行なっておくことが非常に効果的です。
水はけを良くするよう、畝は高くして栽培します。
土が深くまでふかふかに/太陽熱養生処理のススメ
株間はたっぷりあけよう
葉が非常に大きく広がるので、畝幅は1m、株間は60〜70㎝ほど取るようにします。
出来れば2株以上植えたい/人口受粉で確実に穫る
1株だと、雄花か雌花、どちらかしか咲かないことが起きがちなので、出来れば2〜3株以上植えるのがオススメです。
ズッキーニは、人工授粉させれば確実に実がつきます。
雄花を切って花びらを取り、雌しべにポンポンとつけてあげます。
とくに5月のまだ肌寒い時期や、雨などで受粉を手伝ってくれる昆虫がいないときは、朝9時頃までに人工授粉します。
ズッキーニの花は、日中は閉じます。
花は、開花後2〜3日たつと、受粉率がぐっと落ちてしまうので、咲いたらすぐに行いましょう。
受粉に失敗すると、少し膨らんだと思ったらそれ以上大きくならなくなり、次第に色が濃くなり、腐っていく「尻こけ果」になってしまいます。
なお、何株も植えているのに、雄花、雌花、どちらかしか咲かないことがあります。
以下の記事で、その理由を解説していますので、参考にしてください。
他のウリ科の野菜と共通して、1番花の着果は、その後の花(実)のつき方に影響しますが、やむなく着果出来なかった場合でも、心配する必要はありません。
雄しべを冷蔵庫で保存
雌花ばかり咲いて雄花がタイミング良く咲かない時のために、咲いた雄花を冷蔵庫で保存しておくのも1つの方法です。
このやり方で、僕は確実に着果できましたので、実証済みです。
2〜3日は使用できます。
ズッキーニ 栽培の肥料
ズッキーニは野菜の中では、トウモロコシに次いで肥料食いの野菜です。
元肥も追肥も、たくさんの肥料を必要とします。
必要な元肥量の目安(1m2あたり)
143g
1,000g
1,000g
- ナチュラルカルシウム(牡蠣殻石灰)/200g
- ナチュラルマグネシウム/90g
(またはブルーマグ/126g) - ナチュラルクワトロネオ/30g ※鉄・マンガン・亜鉛・銅・ホウ素を含んだ複合資材
必要な追肥量の目安(1m2あたり)
60g
- ナチュラルカルシウム(牡蠣殻石灰)/20g
- ナチュラルマグネシウム/30g
- ナチュラルクワトロネオ/20g ※鉄・マンガン・亜鉛・銅・ホウ素を含んだ複合資材
定期的な追肥で長く穫る
ズッキーニの最初の追肥のタイミングは、果実の収穫が始まった頃。
追肥は、早め早めに行います。
追肥が遅れると葉の伸びが悪くなり、収穫量も増えません。
2回目以降の追肥は、10日〜2週間に一度、行います。
株が生長してくると、畝からはみ出た地中にも根が広がるので、水や肥料は畝の肩から通路にかけて、与えるようにします。
手が入りにくくなると追肥しづらくなってきますが、そんな時は、液肥の活用もオススメです。
液肥は5〜7日の一度のペースで行います。
ズッキーニの大敵は「風」
ズッキーニは風に弱く、強風にあおられたり、台風が来ると株元が折れて、一気に終わってしまうという人が多いんじゃないでしょうか?
折れないまでも、風で茎が倒されると、株全体が弱り、花もつきにくくなってしまいます。
株の周囲に何本か支柱を立てて、茎を結ぶなど、ズッキーニを長く穫るためには、風対策の工夫が必要です。
下葉をとる
収穫した実より下の葉や、疲れて黄色くなってきた葉、また、下向きになり地面についてしまった葉は早めに切り取ります。
風通し、日当たりを良くし、ウドンコ病を防ぐことが出来れば、株が元気に保たれ、長く収穫できます。
ただし、下葉のかきすぎは、樹勢を落としてしまい、花つきの悪さ、曲がり果の原因になります。
なお、葉を取るときのポイントは、葉だけを取り、葉柄の部分は残しておくこと。
重みで株を支えてくれるので、バランスが安定し、風対策にもなります。
黒マルチではなく白黒マルチがおすすめ
ズッキーニは暑さに弱いため、黒マルチでは夏、地温が高くなりすぎてしまいます。
オススメは白黒のリバーシブルマルチです。
白い面が光を反射するので、地温が上がりすぎません。
とくに梅雨明け以降、暑さで株が疲れるのを軽減できます。
それではまた。
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