ミネラル肥料で病害虫に強く、美味しく育てる
こんにちは。三澤です。
無農薬でも病害虫に強く、美味しく日持ちのいいタマネギを栽培するには、ミネラルを過不足なく効かせることが重要なポイントです。
ミネラルがしっかりあることで、光合成をしっかり行え、同時に表皮を強くして、病気や害虫の侵入を防ぐことが出来るようになります。
葉が茶色くなる、玉が大きくならない、病気になる、害虫にやられるといったことが多発している人は、ミネラル不足の可能性が高いと言えます。
ミネラルを十分に与えることで、見違えるような素晴らしいタマネギが栽培できるようになるでしょう。
問題解決の答えは、実はとてもシンプルです。
タマネギのミネラル肥料
さまざまな種類のミネラルがある中で、タマネギでは、カルシウムを多めすると表皮が強くなり、病害虫に対する抵抗力がつきます。
タマネギの根は浅く、強くないため、カルシウムを効かせてしっかりとした根を作ることが大切です。
マグネシウムは葉緑素を作る中心にあるミネラル。
欠乏すると、葉が枯れやすくなるので切らさないようにしましょう。
タマネギの葉と鱗片はつながっているため、葉が枯れ上がると肥大できず、玉の腐れも招きます。
硫黄(イオウ)を意識しよう
タマネギの重要なミネラルの一つが硫黄(イオウ)です。
タマネギの辛味、香りは、硫化アリルという成分で、切ると涙が出る原因はこの成分のためです。
硫化アリルを作る「硫黄(イオウ)」を意識すると、香り、味、栄養価も高まり、日持ちも良くなります。
なお、硫黄は硫酸カルシウムや硫酸マグネシム、硫酸鉄といった水溶性のミネラル肥料に含まれています。
それらの肥料を使用すれば、硫黄だけの資材を入れなくても、必要量をまかなうことが出来ます。
鉄で根を元気に
鉄は呼吸に関係する微量要素ミネラルです。
たくさんではありませんが、なければいっときも生長できません。
とくに根の浅いタマネギでは、鉄が不足すると根の養分吸収力が弱くなり、チッソを優先して吸収するようになってしまいます。
そうなると、病害虫に弱くなり、腐りや日持ちの悪さの原因にもなります。
また、鉄はタマネギの表皮の色素にも関係しています。
赤くて丸く形のいい、品質の良いタマネギを栽培するには、鉄を十分に効かせる必要があります。
タマネギの基本的な育て方は、こちらのページで紹介しています。
それではまた。
関連記事
イラスト制作のお問い合わせ・ご依頼
お仕事のご依頼・お問い合わせはメールフォーム、またはお電話により受付ています。
お気軽にお問い合わせください。