初心者でも失敗が少なく、多収穫が期待できる
こんにちは。三澤です。
玉ねぎの栽培は、栽培期間は長いものの、比較的病害虫も少なく、手間がかかりません。
初心者でも失敗が少なく、充実した収穫が期待できます。
種蒔きからの栽培は、苗に育てるまでに1ヶ月半〜2ヶ月ほどかかり、難易度も上がるため、初心者は苗を購入して栽培するのがおすすめです。
タマネギの原産地は、現在のアフガニスタン周辺の中央アジア。
温暖で乾燥した気候を好みます。
とくに収穫は、晴天が続いた乾燥気味の時に掘り上げることで、日持ちがよくなります。
玉ねぎ 栽培の基本データ
科名 | ユリ科 |
食用部分 | 鱗茎(肥大した茎) |
病害虫 | アブラムシ、ハダニ、タネバエ、アブラムシ、べと病、さび病、軟腐病など |
発芽適温 | 15〜20℃ |
生育適温 | 15〜20℃ |
土壌酸度(pH) | 6.5 |
植えつけ時のサイズと定植時期が重要
植え付け時の苗の太さは7〜8mm(鉛筆くらいの太さ)が目安。
タマネギは一定の大きさ(9〜10mm以上)に育ったあと、12℃以下の低温に1ヶ月以上遭うと花芽が出来て、春にトウ立ちします。
そのため、冬を迎える前に苗を大きくしすぎないことが、良い玉を育てる重要なポイントです。
逆に細すぎると冬の寒さ、霜柱で枯れてしまうことがあります。
地域に合った適期に定植すること、植えつけ時のサイズが細すぎず太すぎないことがとても重要です。
初期から葉の枚数を多くとる
タマネギはユリ科の植物。
多数の葉が巻いて茎になり、ユリ、水仙などもこのように育ちます。
タマネギをよく育てるポイントは、初期から葉の枚数を多くとること。
初期の出葉スピードが早いということは、鱗片が多いということで、鱗片に養分がしっかり蓄積され、貯蔵性の良いタマネギになります。
タマネギ 栽培のポイント
初期の肥効を高めて、小さなサイズながらしっかり根を張らせ冬を越しさせます。
根張りが弱いと、冬の霜柱で苗が持ち上げられて根が切れてしまう恐れがあり、その後大きく育てなくなったり、最悪枯れてしまうこともあります。
なお、美味しく品質の良いタマネギを育てるには、ミネラル肥料を過不足なく与えることが非常に重要です。
ミネラルが十分になければ、病害虫の被害にも遭いやすくなり、良く育てることはできません。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
玉ねぎ専用の黒マルチを使用/深植えをしない
玉ねぎの栽培には、玉ねぎ専用の15センチ間隔で穴の空いた黒マルチの使用が便利です。
植え付けは深植えにせず、玉ねぎの葉の白い部分が2㎝くらい土から出るようにして、軽く抑え、水をしっかりあげます。
植え穴には籾殻を入れておくと霜対策になります。
籾殻は、できれば黒い「籾殻くん炭」を使用しましょう。
黒は熱を吸収する色なので、保温性が高まります。
春から本格的な生長が始まる
真冬には生育を止めますが、春になると本格的な生長が始まります。
玉が肥大する時期には、チッソがだんだん切れてくるようにすることで、栄養分が玉の充実に回ります。
タマネギの追肥
タマネギでは基本的に追肥は必要ありませんが、肥料分が流れやすい砂質土や、玉を大きくしたい場合は、収穫一ヶ月半前に追肥します。
ただし、追肥をすると病害虫の被害に遭いやすくなったり、日持ちが悪くなるデメリットもあるので注意が必要です。
手軽に栽培できる「ホーム玉ねぎ」
通常は苗を冬越しさせるタマネギですが、「ホーム玉ねぎ」は種まきから2ヶ月ぐらいの小さな玉ねぎを乾燥させて保存したもので、手軽に作れて手間もほとんどかかりません。
この球根を、7〜8月に植えると(中間地)、すぐに芽が出て大きくなり、11〜12月には収穫できます。
プランターで栽培する場合は、日当たりがよく風通しの良い場所に置きます。
肥料は畑の時の40%増しを目安に与えます。
それではまた。
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