こんにちは。三澤です。
拙著『BLOF理論で有機菜園 〜初めてでもうまくいくしくみ〜 』三澤明久 著/小祝政明 監修の9ページで紹介した、「なかや農園」さんの大玉トマト。
お世話になっている方で、「トマトのすごい写真ないですか?」と厚かましく電話でお願いをして、写真を送ってもらいました。鬼のような数の実が成っています。
普通に大玉トマトを育てたら、良いものが3個から4個穫れれば上出来じゃないでしょうか?
4つ以上ついたとしても、全部大きくならなかったり、甘みや旨味がのらなかったりします。
そのため、少し数を減らして(摘果)、残す実を選び、そこに栄養を回してあげる必要も出てきます。
なかや農園さんのトマトは、ひと房に10個以上の大きな実をつけながら、しかも美味しさと両立しているのがすごいところ。
プロ農家でも、なかなかここまでというのは、ちょっと聞いたことがありません。
普通ではちょっとありえない、驚きの栽培をされています。
1株から2倍も3倍も獲れる
この写真は、Facebookで親しくさせてもらっている藤井さんのトマト。
これは、数日前に写真を撮った僕の庭のトマトです。
10個以上とはいきませんが7個ついています。
こうした多収穫のトマト栽培は、実は家庭菜園初心者でも、しくみやレシピさえわかれば難しくありません。
1株からこれだけ穫れたら、いくつも苗を植える必要もなくなります。
そのぶん、いろんな野菜が植えられるようになります。
秘密は土つくりに
果菜タイプの野菜は、光合成で炭水化物づくりを行なって実を充実させながら、カラダを維持する程度のチッソが必要で、追肥も必要になります。
しかしなによりも、土つくりがしっかり出来ていなければ、ここまで多収穫には育ちません。
これだけたくさん実が成る秘密は、最初にしっかり土つくりをしておくことがポイント。
土づくりができていない場所に、いくら肥料や追肥を与えても、良い野菜は出来ないからです。
ポイントは、中熟堆肥やアミノ酸肥料、ミネラルを、元肥の段階で過不足なく入れてあげること。
さらに太陽熱養生処理を行うと、とても効果的です。
根がよく張れる柔らかな土になり、病害虫をおさえることもできるため、非常に生育が良くなるのです。
「BLOF理論で有機菜園」(三澤明久 著・小祝政明 監修)
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