発売中の書籍「BLOF理論で有機菜園」(三澤明久 著・小祝政明 監修)、「はじめに(introduction)」を試し読みいただけます。
はじめに(introduction)
せっかく自分で野菜を育てるなら、無農薬で、安心・安全で、おいしくて、栄養たっぷりの野菜をつくりた
いと、誰でも思いますよね。
ただ実際は、野菜つくりの本や雑誌を読みながらやってみても、病気や害虫に悩まされたり、木が大きくならなかったり、実が小さ
かったり、おいしくなかったり、甘くない、ということが起きます。
どうしてうまくいかないのでしょうか? その理由は簡単です。ほとんどの本は、タネまきの仕方や苗の植えつけ方といった栽培の「方法」については書かれ
ていても、そもそもどうして野菜が元気に育つのか、どうしたら病気や害虫にやられにくい強い生育になるか、多収穫で、しかも甘くおいしい実がなるのか、という、
基本的な大切なことに触れていないからです。
本書では、ジャパンバイオファームの小祝政明氏が開発した「BLOF」理論をもとにした野菜栽培の理論と方法を、家庭菜園向けにわかりやすく紹介していま
す。一般的な「野菜つくり」の本とはかなり違いますし、「連作してもOK」など、常識とはまったく反対のことも書かれています。
なによりこの本は「非常識なぐらいおいしくて多収穫できる」、すごい野菜つくりを、初心者でも実現できることを目指しています。しかも、病気や害虫の被害が少なく、化学農薬の散布の必要もないので、普通よりもずっと楽で、簡単につくれるのです。
おいしくて多収穫なのに無農薬で楽につくれるなんて、信じられないかもしれません。でも、そう確信を持って言えるのは、僕自身がそれを体験してきたからです。
BLOF理論に出会う以前は、家庭菜園を5年ほど自己流で楽しんでいましたが、病気や害虫にすぐやられ、収穫量も少ない。
実がついてもあまりおいしくない。ホウレンソウは何度タネまきしても芽が出てこない。そんなことを繰り返していました。
そんな自分が、小祝政明氏のBLOF理論に出合って約3 ヵ月後、植えたハクサイは消毒も農薬もなし、防虫ネットもなしで、大きくきれいな玉が取れたのです。
初めてホウレンソウも立派なものをとることができました。ダイコンもシュンギクもニンジンも、おいしくて素晴らしいものがとれました。
その頃はまだ、BLOF理論を10分の1も理解できていなかったでしょう。
ところが、ポイントだけを学び、見よう見真似で栽培してみただけで、いきなりすごい野菜がとれてしまったのです。
かつて僕がそうだったように、まずはBLOFの栽培を体験してみてください。
それまでに比べれば、はるかによい野菜がとれ
るようになるはずです。
本書で大切にしているのは、「野菜はどうして元気に育つのか」という、そもそもの基本的な「しくみ」の部分です。
しくみがわかると、うまくいったときも失敗したときも、その理由がわかり、次はどうすればいいのかが、自分で考えられるようになって、どんどん上達していきます。
初心者の方にもわかりやすく、小さな畑やプランターでも実践しやすいように書きました。
非常識なまでにおいしくて、ありえない収穫量で、普通の2倍も3倍も甘みや栄養価の高い有機野菜つくりのコツを、ぜひつかんでください。
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