元肥だけで育てるマメ、追肥が必要なマメ
こんにちは。三澤です。
家庭菜園で育てるマメ類といえば、エダマメを思い浮かべるかも知れませんが、栽培自体はどれも難しくなく、どの豆も家庭菜園で育てられます。
マメ類の野菜には、エダマメ、ラッカセイ、エンドウ、ソラマメ、インゲンなどがあり、畑に直まきか、プランターでも十分栽培出来ます。
マメ類の2つのパターン
生長の仕方は、トマトやナス、スイカ、カボチャなどの果菜類と似ています。
- 元肥だけで育てるマメ(エダマメ)
- 追肥が必要なマメ(インゲン、ラッカセイ、ソラマメ、遠藤)
元肥だけで育てるマメ(エダマメ)の肥料の効き方
追肥が必要なマメの肥料の効き方
マメ類に共通する特徴
生育の前半は、葉を伸ばしながら、光合成が十分に行えるカラダづくりをします。
そして、光合成による炭水化物が余るようになると、花をつけ、サヤ、豆が肥大します。
マメ類タイプには、エダマメのように一度に収穫してしまうものもと、インゲンやエンドウのように、連続収穫していくものがあります。
初期の生育を良くして葉を伸ばしていくことが大切ですが、いつまでもチッソ肥料が効いていると、ツルボケ(木ボケ)になり、マメのつきが悪くなったり、実も太りません。
連続収穫するインゲンやエンドウ、栽培期間の長いラッカセイでは、必要とする養分も多く、追肥が必要になります。
マメ類の肥料は少なめ/根につく「根粒菌」
根粒菌はマメ科の根に寄生する菌で、見た目は丸い粒状です。
根粒菌は空気中のチッソを固定して、根が吸収できる形にしてくれるかわりに、野菜が光合成で作る炭水化物をもらっています。
異なる生物同士が、互いに利益を得られる共生関係を作っているのです。
このため、マメ科の植物は肥料の少ない環境でも育つことが出来、元肥も追肥も多くは必要としません。
根粒菌はチッソ肥料が切れてくると根に着きはじめます。
逆に、土にチッソ分が多すぎると根粒菌がつかなくなるため、マメ類では生育が悪くなります。
実をつける時期にはチッソが切れていくように
初期のスタートを良くし、早くカラダを大きくして、実をつける生殖生長を始める時期には、チッソ分が切れていくようにするのがマメタイプを成功させるポイントです。
そのような生育になれば、株は大きくなくても、低い位置から花を咲かせられるようになり、サヤの数も多く、実も充実して収穫量が多くなります。
それではまた。
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