イラストラフ案の作り方、仕事の進め方
ローライフレックス二眼レフカメラと雪だるまを描く
(イラストの描き方)
こんにちは。イラストレーターのAkihisaです。
懐かしの二眼レフカメラ「ローライフレックス(Rolleiflex)」と雪だるまのラフイラストです。
先日、上村愛子さんのラフイラストを掲載しました。
今回のカメラと雪だるまのイラストも、同じ誌面で小さなカットとして使われます。
イラスト・ラフ案の作り方
ラフでどの程度描くか、それを元にどう進行していくか、イラストレーターによってやり方は人それぞれです。
お客さんの希望に合わせて進めることが基本ですが、自分なりのパターン、流れを持っていると、こちらからも提案ができます。
実際に人の仕事の仕方を見たことはないのですが、僕の場合を紹介します。
ポイントは2つです。
① お客さんに、完成形をイメージしてもらえる”案”を出す。
② 本制作のためのラフを描く。
① 完成形をイメージしてもらえる”案”を出す
この段階は、お客さんとの打ち合わせです。
案を描き、jpg形式のファイルをメール添付して、確認をしてもらいます。
通常は、あまり描きこみは行いません。
このぐらいの、ざっくりとした感じで「案」を送ることが多いです。
ただ、これだと説明不足なので、「ベンチの上に置かれたカメラと雪だるま。遠景に雪原と木立。全体に青みがかった色。冬の朝のきりっとしたイメージ」のように、補足の言葉を添えておきます。
ラフの制作で一番大事なのは、お互いの考えをすり合わせることです。
細かく描いてからの修正では、手間も時間も無駄になってしまいます。
描く内容、アイテムや構成する要素に不足はないか、構図、色、タッチなど、完成形をイメージしてもらえるように案を出します。
何度かお仕事させてもらっているお客さんなら、ある程度お互いのことがわかっているのでスムーズですが、初めてのお客さんの場合は、過不足なく理解しえもらえるように工夫する必要があります。
イラストレーターは、イラストだけではなく、言葉で説明できることも大切です。
最終的に渡すのは1枚の絵でも、制作の過程では、自分の絵を「説明できる」ことが、とても大事なのです。
絵だけではなく、話すこと、文章を書くことの技術を、イラストレーターは磨いていく必要があると思っています。
② 本制作のためのラフを描く
案のすり合わせができたら、いよいよ本格的な作画に入っていきます。
描くのは、本番のためのラフです。
これが下書きになっていきますが、描き始めて気づくこともあります。
大幅な修正をする場合は、再度お客さんに確認をしてもらいます。
描きこみ具合はお客さんに合わせる
以上が、僕の通常のラフ制作の流れですが、案の提出の段階で、どこまで描きこむかは、お客さんに合わせます。
お客さんがイラストの発注に慣れておらず、大雑把なラフでイメージが伝わりにくいような場合。
また、そのラフ案を最終的なクライアントさんにも見せるような場合には、もう少し描きこんだものを提出することがあります。
基本的には、案の段階で描きこみすぎるよりは、手早く描ける大雑把なラフを、1つではなく、いくつか提案できたほうが、いいと思っています。
最初から1つのアイデアだけで描きこみすぎてしまうと、そこに縛られてしまうからです。
まったく別の切り口や考え方から同じテーマを描くことが出来るかもしれません。
その可能性を、自由にしておくのです。
お客さんがどの程度描きこんだラフを希望しているのか、まずは確認してみることが大切です。
アイデア出し、ラフ制作については、こちらの記事も参考にしてください。
それではまた。
イラストレーターAkihisaSawada
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akihisasawada.com
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