イラスト制作/敬愛大学 タブロイド紙「IMG」表紙
年4回発行 季刊誌の表紙を1年間担当させてもらいました
こんにちは。イラストレーターのAkihisaです。
敬愛大学さんの学内タブロイド紙「ING」の表紙を今年一年間担当させてもらいました。
季刊誌なので、年4回の発行、計4作品です。実はプラスαがで1作あるのですが、順番にご紹介します。
敬愛大学「ING」春号 表紙イラスト
敬愛大学「ING」夏号 表紙イラスト
敬愛大学「ING」秋号 表紙イラスト
敬愛大学「ING」冬号 表紙イラスト
敬愛大学さんのサイトです。
自由に制作させてもらえた楽しいお仕事でした
お仕事のご依頼があったのが去年の秋ぐらいで、本格的に「春号」の制作を始めたのがたしか、11月か12月ぐらいだったと思います。
普段は締め切りの忙しい仕事がほとんどなんですが、このお仕事だけは、かなり時間的に余裕があったので、自分のペースでゆっくり制作させてもらうことが出来ました。
イラストのご希望については、
春:学生たちが校舎の前を歩いている
夏:学生たちがゼミに参加している
秋:図書館で過ごす学生たち
冬:卒業式のあと、校舎から出てきた生徒たち
という、かなりざっくりとした内容で、あとは「お任せします」という、自由度の高かったお仕事です。
ご依頼のしばらく前から、僕のイラストをサイトやブログで見て気に入っていてくれていたということで、アイデアについては、細かく希望を出すよりもお任せしたほうが、自由にイメージを広げてもらえていいんじゃないか、という、ありがたいお言葉を頂いての制作でした。
おかげで僕も本当に、楽しく描かせてもらった4作です。
ただ、あまりに自由だとかえって難しい、というところはあります。
ほぼ何を描いても自由だっただけに、そのぶん考える時間もたくさんとったイラストでした。
いくつもアイデアスケッチをし、大雑把なラフを作っては敬愛大学さんに見てもらい、その中から「これ」というものを選んでもらったあと、修正、微調整を行いながら、ラフ制作 → 着彩・仕上げ、という流れで進行しました。
実はボツになったイラスト作品があります
(使われなかった夏号のイラスト)
1作だけ、ボツになった作品が、このスイカ割のイラストです。
どのイラストも、ほぼダメ出しなくスムーズに進行させてもらったお仕事だったのですが、この「夏号」用に描いたイラストだけは、あとで描きなおしています。
実はこの作品自体はスムーズにOKが出たのですが、仕上げて納品させてもらったのが今年の2月ぐらいで、その後、3月以降からコロナが本格的になってきたからです。
夏のビーチで「密」な状態はまずいんじゃないか、ということに話しになりました。
そのため急遽、ゼミを受ける生徒たちのイラストを新たに制作させてもらいました。
描きなおした作品がこちらです。
スイカ割りのイラスト、ゼミのイラスト、それぞれ正規のイラスト料をお支払い頂いての制作だったので、正確にはボツとはちょっと違うんですが。
結局この後、コロナの収束が見えないまま、各地の海開きも禁止されるというような状況で、海でみんなで遊ぶというシーンは、今年に限ってはそれどころじゃないという結果になりました。
今まで十数年、仕事としてイラストを描いてきて、社会状況によって描くものが制約されるということは初めてです。
僕のイラストはライフスタイルのワンシーンを描くものが大きいんですが、これほど、生活のスタイルそのものが大きく変化してしまった年は、ほかにありません。
普段イラストを描いていて、そんなこと考えてみたこともなかったのですが、イラストを描くことは、考えてみればその時の社会、風俗を表現するものでもあり、むしろそれが当然なんだということを、あらためて考えさせられた今回のコロナ禍です。
というわけで、敬愛大学さん、それから直接的には、お仕事のディレクションをしていただいたアイガーさん、このたびはお仕事のご依頼ありがとうございました。
ぜひまた来年の敬愛大学さん広報誌「ING」のお仕事、よろしくお願いします。
それではまた。
イラストレーターAkihisaSawada
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