イラストレーターとして仕事をするようになってから十数年になりますが、下書きの段階から完成まで、ペンタブレットを使用してすべてデジタルという流れがほとんどです。
でも時々、時間に余裕のある時には、鉛筆で下書きをして、Gペンや丸ペンでペン入れしたものをスキャンして取り込み、Photoshopで着彩するということを試してみることもあります。
全部デジタルでやってしまう方が圧倒的に早いんですが、時にはパソコンを離れて描いてみると、絵を描くこと本来の気持ち良さ、楽しさみたいなものがあります。
誰でも元々は鉛筆で描くことが始まりだったはずだし、そこには純粋に身体的な楽しさがあるのだろうと思う。
それと、アナログでなければ描けないものというのもやはりあって、実際に紙の上で手を動かしてみると、いろいろと再発見があります。
僕が二十歳過ぎぐらいまでは、鉛筆で描き、筆で色を塗るというのが普通で、パソコンで描くというのはまだ少し先の未来の話でした。
手で描くという、それまでさんざんやっていたはずのことを、今になってあらためて体験し、発見するという感じです。
デジタルとアナログ、双方を行き来することで、なにか新しい発見や展開が生まれればなという期待もしています。
いずれにしても、なにかいつもとは違うやり方を試してみるということが結構重要なことかなと、最近よく考えています。
○ note はじめました
イラスト制作のお問い合わせ・ご依頼
お仕事のご依頼・お問い合わせはメールフォーム、またはお電話により受付ています。
お気軽にお問い合わせください。