真夏に重宝する葉物。病害虫に強く初心者でも簡単に栽培できる
こんにちは。三澤です。
空芯菜は、東南アジア原産の中国野菜。
茎の切り口が空洞になっていることが、クウシンサイ(空芯菜)という名前の由来になっていると言われ、シャキシャキとした食感は空芯菜独特の魅力です。
「エンツァイ」「エンサイ」「ヨウサイ」という呼び方をされることもあります。
暑さ、過湿に強く、病害虫にも強いため、初心者でも難しくありません。
種は畑に直まきできます。
真夏、葉物が乏しい時期に重宝する、家庭菜園でオススメの野菜です。
空芯菜 栽培の基本データ
科名 | ヒルガオ科 |
食用部分 | 若い葉・茎 |
病害虫 | 特になし |
発芽適温 | 20〜30℃ |
生育適温 | 25〜30℃ |
土壌酸度(pH) | 6.0〜6.5 |
空芯菜の種まき/タネはひと晩水につけておく
空芯菜の種は殻が硬いため、ひと晩水につけておくと発芽しやすくなります。
種まきは、深さ1㎝ほどの穴を掘り、1ヶ所に3〜5粒まきます。
本葉4〜5枚になったら、1ヶ所1〜2本に間引きます。
最終的に、1本に間引いても良いですが、2本のまま育てても問題ありません。
草丈が20㎝くらいになったら、先端を摘心して脇芽を伸ばしていきます。
空芯菜 栽培の肥料
空芯菜は生育が旺盛で、葉菜類の中では、肥料を多く必要とする野菜です。
必要な元肥量の目安(1m2あたり)
91g
600g
640g
- ナチュラルカルシウム(牡蠣殻石灰)/100g
- ナチュラルマグネシウム/60g
(またはブルーマグ/84g) - ナチュラルクワトロネオ/30g ※鉄・マンガン・亜鉛・銅・ホウ素を含んだ複合資材
必要な追肥量の目安(1m2あたり)
30g
- ナチュラルカルシウム(牡蠣殻石灰)/20g
- ナチュラルマグネシウム/30g
- ナチュラルクワトロネオ/20g ※鉄・マンガン・亜鉛・銅・ホウ素を含んだ複合資材
収穫したら追肥
草丈が20㎝以上になったら、地際から4〜5㎝のところで、ハサミで切って収穫し、追肥します。
大きく育てすぎると、硬くなって美味しくなくなるので、早めに収穫しましょう。
摘み取るたびに追肥すれば、何度も繰り返し、長期にわたって収穫できます。
液肥の活用もおすすめです。
密植気味に植えてやわらかく育てる
空芯菜は株が大きく広がるため、株間は通常40〜50㎝程度と言われますが、30㎝程度でも構いません。
逆に、密植ぎみで栽培したほうが、生長が適度に抑えられ、軟らかい茎葉が収穫できます。
ナスやキュウリと一緒に植えて隙間を大活用
空芯菜は湿った場所を好み、原産地の東南アジアでは水辺で栽培されています。
ナスやキュウリなど、水をたくさん必要とする野菜の畝で一緒に育てると、畑のスペースを有効活用できます。
マルチで保湿
空芯菜は乾燥に弱いので、マルチを張って保湿します。
真夏の葉物として重宝する空芯菜は、黒マルチでは地温が上がりすぎるため、白黒マルチがオススメです。
白い面を上にして、地温の上がり過ぎを防ぎます。
おすすめレシピ/空芯菜の青菜炒め
- 空芯菜…250g
- オリーブオイル
- 鶏ガラスープの素…小さじ1
- 水…50cc
- ニンニク…たっぷり
- 酒…大さじ1
- 塩こしょう…少々
- トウガラシ(鷹の爪)…1本
- ごま油…大さじ1
- 空芯菜は、ざっくりと3等分くらいになるように、長めに切ります。
- ニンニクはお好みの量で。スライスしておきます。
- フライパンにオリーブオイルをたっぷり入れ、弱火でニンニクとトウガラシを炒めます。こがさないように注意して、オリーブオイルごとボールにとりわけておきます。
- 空芯菜を強火でさっと炒め、塩こしょうをかけます。
- 水50ccに、鶏ガラスープの素・小さじ1を混ぜ、空芯菜の上からかけます。
- その上から、酒を大さじ1、ごま油大さじ1をふりかけます。
- ニンニク、トウガラシ、オリーブオイルをフライパンに戻し、全体とよく混ぜて完成です。
調理のコツ・ポイント
オリーブオイルはスープとして飲んでも美味しいので、たっぷり使うのが美味しく仕上げるコツです。
空芯菜ではなく、チンゲンサイ、ホウレンソウ、コマツナでも、上記のレシピで美味しく作れます。
それではまた。
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