イラストの変化、転機になった作品
こんにちは。イラストレーターのAkihisaです。
掲載のイラストは、もう10年以上前、2009年に描いた作品です。
イラストの仕事をするようになったばかりの頃、ごく初期のイラストです。
振り返ると、このイラストを描いたことが自分にとっては大きな転機でした。
それまではとにかく模索の段階で、「これ」と言えるような自分なりのスタイル、タッチは、とくになかったんです。
背景を描くことも、それまではほとんどありませんでした。
何度かある転機
長くイラストを描いていると、何度かそういう自分にとっての転機になる作品があります。
大きな変わり目、中くらいの変わり目。
自分の描き方や方向性が変わる1枚があります。
人から見てもぱっとわかるものと、自分だけが感じる変化があります。
そういう境目になった作品を覚えておくことは、結構大事かなと思います。
なぜその時変わったのか、変えようと思ったのか。どうしてそういう選択をしたのか?
たまに振り返ってみると、今後のヒントになるかもしれません。
雨の中を歩く女性と、自転車に乗って傘を差す熊のイラスト
この作品も、僕的にはちょっとした転機でした。
女の子と熊、という組み合わせで、何作か描いています。
ブーケを抱えて走るウェディングドレスの女性のイラスト
このイラストをきっかけに、雑誌「ゼクシィ」のお仕事をさせてもらうようになりました。
それまで、雑誌でレギュラーでイラストを描かせてもらったことはなく、嬉しかったですね。
それ以後は、ゼクシィ以外でも、結婚、ウェディング系のイラストをたくさん描いていくことになりました。
結婚式の段取りや準備、両家へのあいさつ、二人の新生活など、毎月結婚系のものばかり描いていた時期があります。
塗り方、色彩の模索/夕暮れ浜辺に座る女性のイラスト
このイラストは、今までの描き方を少し変えてみようと、意識的に制作した作品でした。
それまで、あまり描くことのなかった”影”をつけることと、全体の色彩を意識したイラストです。
これはなかなか難しくて、この作品からもう何年も経ちますが、今も模索が続いています。
イラストを描くことは日記をつけることに似ている
いくつか、自分の変化のきっかけになった作品を掲載してみました。
まだまだ今後も変化してくんだろうと思います。
変化のきっかけは、自分で意識して変えようと思う時と、仕事の必要に迫られて変わる時、あとは、自分でも知らないうちに自然に変化していく時があります。
どれも、振り返ってみれば、ひとつ一つが節目です。
そういう意味では、イラストを描くことは、日記をつけることと似ています。
作品を見返すと、それを描いていた時の自分を思い出すことが出来ます。
どんな足跡なのか、たまにはじっくり振り返ってみるのも、面白いなと思います。
それではまた。
イラストレーターAkihisaSawada
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