ワイングラスを持つ、タキシードの男性のイラスト
誰にも役に立たないイラスト、徹底的にくだらないイラスト
こんにちは。イラストレーターのAkihisaです。
今朝の「イラスト制作のヒント」に書いた、柄本明さんの言葉、
「誰の役にも立たない、徹底的にくだらない芝居に挑んできた」。
イラスト制作でも、ある部分ではそういう姿勢も必要かもと、今朝はそんなことを考えていました。
イラストを描くことは、誰かにプレゼントを届けることだと思っています。
誰かに向けて、どんなプレゼントならその相手が喜んでくれるだろうかと考えて、工夫する。
基本はそう思っていますが、誰かを喜ばせるために描くのと同時に、自分も喜ばせないといけない。
自分の感情をおさえて、「これならウケるだろう」「これなら仕事につながるだろう」と、他人だけ喜ばせようとしてしまうと、本当に好きな人に自分の気持ちが伝わらない、ただの「いい人」になってしまいます。
自分のやる気やモティベーションも徐々になくなっていきます。
誰の役に立たなくても自分には必要なもの
誰にも役に立たないイラストでも、自分が描きたいものなら、どんどん描けばいいと思っています。
「誰か」の最小単位は「自分」ですから。自分を喜ばせることがまずは大事だと思うんです。
でも自分を喜ばせるために、自分を深く掘っていくと、結局最後には誰かが掘った穴、トンネルにつながるということだと思うんですよね。
一番良くないのはたぶん、浅いところで簡単に人を喜ばせようと仕事をしてしまうことで、それだと誰の穴にもつながらないから。
「誰の役にも立たない、徹底的にくだらないイラスト」を描く意味だってあるし、いい意味で自分を貫くことが必要なんだと思います。
自分の気持ちが、すべて相手の欲しいものと一致することはないけれど、思いがちょうど重なるところ、お互いが喜べるものを、探していくしかないよなと思います。
このシリーズは、僕にとってまさにそんな感じで描いた作品です。
akihisasawada.com
それではまた。
イラストレーターAkihisaSawada
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