○ イラストレーターがデジタルを活用するメリット
イラストレーターにとって、デジタルツールとネットを最大限活用する大切さ
本:井筒啓之「iPadとSNSとクラウドの活用でイラストレーターの制作と仕事が変わる!」
こんにちは。イラストレーターのAkihisaです。
2020年8月出版、イラストレーター井筒啓之さんの本の紹介にからめて、イラストレーターがどうデジタルやネットを活用していくか、書いてみます。
内容は本のタイトル通りですが、「iPadとSNSとクラウドの活用でイラストレーターの制作と仕事が変わる!」ということで(長いですね。本人もたぶんそう思いながらの出版だったと想像します 笑)、
PhotoshopのiPad版、Mac版の使い方と双方の連携についてや、iPad専用アプリ「Adobe Fresco」の実践的技法について書かれているほか、手書き作品のデジタル修正、インターネット、SNSの活用についてなど、普段あまりデジタルで制作しない人、手描き中心でイラストを描いている人にもわかりやすいく書かれています。
井筒啓之「iPadとSNSとクラウドの活用でイラストレーターの制作と仕事が変わる!」
私は「手描きなので」では済まない世界
ほんのひと昔前、2010年ぐらいまでなら、まだなんとかギリギリ、「私は手描きなので」とか、「パソコンは使えません。使っていません」でも通ったかも知れませんが、今や納品はほぼ全てデジタルになりました。
イラストレーターというより、「画家」と名乗るような仕事をしている方はまた少し違うのかもしれませんが、イラストレーターにとって、デジタルでの納品や、デジタルツールがある程度使えることは、もはや必須のスキルである時代です。
イラストレーターになるには/ネットを活用しなければ生き残れない
インターネットが情報交換や伝達のごく当たり前の手段になったことにより、イラストレーター自身がweb上で自分の作品を掲載し、多くの人に見てもらう、知ってもらう工夫や努力をすることが当たり前になりました。
イラストの仕事を得ることは、インターネットがなかった時代に比べればはるかに簡単になりましたが、その分競合の数も膨大に増え、その点では競争の厳しい時代になりました。
ただその反面、昔と比べれば、チャンスはいくらでも自分で掴めるという、大きく可能性の広がった環境も生まれています。
依頼されて描くだけでなく、自分自身で仕事を作っていく
インターネットでの発信の重要性については、ずいぶん前から僕も感じてきました。
とくに、スマートフォンが当たり前のものとなった2011年ぐらいからは、Twitter、Facebook、その後はInstagramなど、SNSの発達が、短期間のうちにめざましいものになっています。
そういった環境の変化を踏まえ、単にいい作品を描くというだけでなく、インターネットやSNSを活用して、どうプロモーションしていくか、そのへんのことが、本書でも詳しく書かれています。
SNS、クラウドの活用
早くからデジタルツールの可能性、活用に注目されていた井筒さんですが、これまで実践を通して開拓されてきたこと、SNSやAdobeのBehanceを活用することによる、海外への進出についての考察もあります。
クラウドを利用したデータの保存、受け渡しなど、実践的な内容も。
さらに、活躍中の目黒ケイさん、福田愛子さん、IC4DESIGNの制作事例紹介、彼らとのオンライン座談会など、読み応えのある1冊となっています。
目次紹介
- 1章:iPad + Adobe Photoshop iPad版&Adobe Frescoで変わるイラスト制作のワークフロー
- 2章:Photoshopを使ったレタッチ&描画テクニック
- 3章:インターネットとSNSを使ったプロモーション
- 4章:これからのイラストレーターのワークフロー
- オンライン座談会:IC4DESIGN×福田愛子×目黒ケイ×井筒啓之
井筒啓之さんのこと
井筒さんとは、数年前にamanaimagesから招待されたイラストレーターのパーティーでお会いしたことがあります。
寡黙な上品な、優しそうな感じの方でしたが、一人でせっせと部屋にこもってイラストを描く毎日、という職業柄か、シャイな雰囲気も感じました。
もちろん、イラストレーターでも、特別シャイな印象ではない方もたくさんいます。
僕自身は、その中間ぐらい?かなと思います。
井筒さんとはもっとお話して、いろいろなことをお聞きししたかったなあと、後になって思いましたが、僕と井筒さんとでは、プロとしてのキャリアも実績も、そして実力もまったく違うし、雲の上のような人なので、やはりちょっと遠慮してしまいました。
もしまたお会いする機会があれば、今度は遠慮せずに勇気を出して、是非いろいろと、制作秘話や秘訣、普段の仕事の進め方など、聞いてみたいなと思っています。
それではまた。
イラストレーターAkihisaSawada
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