家庭菜園でも大収穫。1株から100個以上
こんにちは。三澤です。
ピーマン、シシトウ、トウガラシ、どれも栽培のポイントが似ているため、1記事にまとめて解説します。
生育は同じナス科のナスに似ているようでいて、ピーマン・シシトウ・トウガラシは根が浅く、やや乾燥気味の土を好みます。
3種類とも暑さに強く、花(実)つきの良いのが特徴で、節ごとに実がつく性質があります。
病害虫の被害も少なく、家庭菜園初心者でも栽培は難しくありません。
ピーマン・シシトウ・トウガラシ栽培の基本データ
科名 | ナス科 |
食用部分 | 果実 |
病害虫 | アブラムシ、ヨトウムシ、タバコガ、ハダニ、モザイク病、うどんこ病、青枯病、ウイルス病はアブラムシの駆除、疫病など |
発芽適温 | 25〜30℃ |
生育適温 | 25〜30℃ |
土壌酸度(pH) | 6.0〜6.5 |
ピーマン・シシトウ・トウガラシ 栽培の特徴
ピーマンはトウガラシの仲間で、熱帯地方が原産です。
ナス科の野菜の中でもとくに高温を好み、日中は25℃以上、夜間も18度以上の気温がないと、生育が悪くなり、収穫量も落ちます。
寒さには弱いため、苗の植えつけは5月に入ってから。
遅霜の心配のある地域では、ビニールトンネルなどで保温します。
3種ともに、栄養生長と生殖生長が同時に進み、連続して若い実を獲り続けていきます。
養分を切らさないよう、こまめな追肥を行なっていけば、秋遅くまで収穫出来ます。
ピーマン・シシトウ・トウガラシ 栽培の肥料
長い期間収穫するため、元肥でしっかり肥料を入れるとともに、こまめな追肥が必要です。
必要な元肥量の目安(1m2あたり)
ピーマン143g / シシトウ・トウガラシ64g
1,000g
ピーマン1,000g / シシトウ・トウガラシ700g
- ナチュラルカルシウム(牡蠣殻石灰)/200g
- ナチュラルマグネシウム/90g
(またはブルーマグ/126g) - ナチュラルクワトロネオ/30g ※鉄・マンガン・亜鉛・銅・ホウ素を含んだ複合資材
必要な追肥量の目安(1m2あたり)
60g
- ナチュラルカルシウム(牡蠣殻石灰)/20g
- ナチュラルマグネシウム/30g
- ナチュラルクワトロネオ/20g ※鉄・マンガン・亜鉛・銅・ホウ素を含んだ複合資材
ピーマン・シシトウ・トウガラシの追肥
節ごとに実をつけるため、節間には適当な長さが保てるよう、適度に栄養生長を続けさせることが必要です。
節間がつまると、果実が重なってしまい、品質を落とすだけでなく、収量も落とします。
長い栽培期間を通して良い実を収穫し続けるためには、栄養を切らさないよう、追肥しながら育てていきます。
基本は、実がつき始めたら10日〜2週間に1度のペースで追肥をします。
葉の色が薄い、全体の伸びが悪いと感じたら、追肥のサインです。
ピーマンの1番果は早めに穫る/4本仕立てがおすすめ
ナスと同じく、ピーマンの1番果は若穫りし、木を大きく育てることを優先します。
2番果、3番果ぐらいまで、小さめのうちに穫ってしまったほうが良いでしょう。
苗が小さく弱いうちは、最初に仮の支柱を立てて麻紐などで縛ります。
ピーマンは風で枝が折れやすいので注意しましょう。
1番果より下の脇芽はすべてつみとります。
大きくなってきたら、支柱を刺しなおし、分岐するところで、縛りなおします。
なお、トウガラシの果実がまとまってつくタイプは、一番果もそのまま残しておいて構いません。
ミネラルも切らさずに
3種とも栽培期間が長いため、ミネラル肥料の追肥も必要です。
ミネラルが切れると、途端に光合成能力が落ち、収穫も落ちてしまいます。
カルシウム、マグネシウムを始め、鉄、マンガン、亜鉛、銅、ホウ素といった微量要素も切らさないように注意しましょう。
土はいつも少し湿った状態に
根が浅いピーマン・シシトウ・トウガラシは、水分が多いと根腐れを起こし、逆に土が乾きすぎると、糖度も上がらず、みずみずしさも失われて苦くなり、美味しくなくなります。
土は、常に少し湿った状態にしておくことが、美味しく育てるコツです。
風通しが大切
良いピーマンを育てるには、風通しが非常に大切です。
蒸れると病害虫の被害を呼びやすくなり、実の質も落ちてしまいます。
日当たりも悪くなるので、内側の枝が混み合いすぎている場合は、剪定しましょう。
それではまた。
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