女性向けイラスト、ファッションイラストを中心に制作しています。雑誌、広告、WEBイラスト制作など。長野県在住。

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恋するイラストの描きかた+その周辺
AkihisaSawadaイラスト・デザイン室

鉛筆、Gペン、丸ペンで描いてみる #14


鉛筆、Gペン

イラストの仕事にするようになってから約7年になるのだが、下書きの段階から完成まで、ペンタブレットを使用して、すべてデジタルで完結という制作手法をとってきた。
でもここ最近は、鉛筆でスケッチや下書きをしたり、Gペンや丸ペンでペン入れしたものに、デジタルで着彩する、ということを試してみている。半分は遊びのようなつもりで、楽しみながら描いている。

ここ十年ちょっとでデジタル制作が当たり前になり、納品もデータということがほとんどで(データじゃないと受け付けてくれないところも多い)、描くスピードや修正の面を考えても、デジタルが圧倒的に有利、効率が良い、ということで、僕もそうしてきた。

でも、とくに長い期間デジタルばかりで制作していると、絵を描くことの本来の楽しさ、フィジカルな喜びみたいなものが薄れてくるという面はやはりあるなと感じる。

時にはパソコンを離れて、手で描くことの気持ち良さを、パソコンとは違う不便さも含めて、楽しんでみるのもいいことなんじゃないだろうか。
デジタルとアナログを行き来することで、新しい発見や展開もあるだろうと思う。

誰でももともと、絵を描くことが好きになったきっかけは、鉛筆で描くことがはじまりだったと思う。
間違えたり、気に入らない線は、消しゴムで消して描きなおす。
そこには純粋に身体的な楽しさ、気持ちの良さみたいなものがある。

それに基本的に、絵が持つ力そのものや、その人の個性(スタイル)というのは、一本の線の引き方にすべてあらわれる、と僕は思っている。
線の太さや、強弱のつけ方、曲線の感じ、ソリッドな感じ、微妙な揺らぎ方……それらの違いは、人それぞれみんな顔が違うのと同じように、あるいは指紋が違うのと同じように、その人の個性や性格そのものとして、描いたものにあらわれる。

 

デジタルで描く人は、技法的なものばかりを追求しがちになることもあるけれど、たとえば雑誌や本などをめくれば、線だけの単純かつ洗練されたタッチで活躍している人がたくさんいることがわかる。
その人たちは、単に小手先のテクニックではなく、自分なりのスタイルをきちんと確立している人たちなのだ。
そうなると、どんな人物や物を描こうと、これはあの人の絵だとわかるようになってくる。
有名なイラストレーターの多くが、シンプルな、線だけの力強さで勝負している。

 

僕もずっと、自分が目指すイラストのスタイルとして、線の持つ力を信じてきた。
そのため、illustratorやphotoshopのパス(ベジエ曲線)で描くということはしておらず、タブレットでの手描きのライン、強弱を大切にしている。

 

プロになってからも、もっとうまくなりたいなあと思いながら毎日せっせとタブレットで線を引き続けてきた。
でも最近、紙に鉛筆のほうが、もしかしたらもっといい線が描けるんじゃいか、とふと思い立った。
やってみると、タブレットと鉛筆やGペンでは、ぜんぜん違ったものになることにあらためて驚いた。
なにより描いていて楽しかっし、それは新しい発見だった。

 

イラストを描く上で、どんな画材、どんな手法じゃなければいけないということはない。
とにかくいい作品が出来ればいいわけだけれど、いつもとは違うツールを試したりするのも時にはいい。

とくにいつもデジタルの人は、時々アナログに戻ってみるのも良いんじゃないかと思う。
思いがけない変化、作品が出来るかも知れない。

それではまた。

スーパー鉛筆デッサン―わかりやすい基本の基本徹底ガイド

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